犬研 / 犬の行動・心理学研究室(Laboratory of Canine Behavior and Psychology.)
犬研は、犬のしつけや問題行動に関して、情報が多すぎて何を信じていいのか分からない方、どんなトレーニングを行ったら問題が解決するのか分からない方に、科学に基づいた根拠のある情報、犬の行動・心理学に基づいた環境づくり、トレーニングを、出張やオンラインカウンセリングで行います。
例えば、犬が吠えることが問題になっているとします。住宅事情から、必要以上に吠えないで欲しいと思う人は多いです。私たちは、その犬がなぜ吠えるのかという原因を探します。怖いのかもしれない、何かされるのが嫌なのかもしれない、何かをして欲しいのかもしれない、何かを警戒しているのかもしれない、背中や足が痛いのかもしれない、どこか病気なのかもしれない。
犬は言葉では教えてくれないため、観察をすることで原因を探します。また人との関わり合い、生活環境を調べることで原因が分かることは実はとても多いです。
犬の行動へのアプローチ
犬研では、以下の順序で犬の行動にアプローチします。
●犬の身体的健康、栄養状態
●環境を検証し整える
●犬への接し方を見直す
●正の強化を用いた行動変容
●拮抗条件付け、系統的脱感作、分化強化、負の弱化、負の強化、消去などを用いた行動変容
犬の身体的健康、栄養状態
例えば、足が痛を痛めたことで吠えるようになった場合、環境を変えたり行動変容をおこなっても、吠えることは減らないでしょう。健康に問題がある場合は、獣医師の診察のもと、治療が必要になります。
また食餌で十分な栄養が摂取できているかも重要です。日々の食餌を変えただけで、怒りっぽい性格が改善した例もあります。
環境を検証し整える
環境による犬への影響を観察し、見直すことで、ストレスが原因となっている場合には、ストレスを取り除く、あるいは弱めることで、犬の行動を変える試みをします。
犬への接し方を見直す
これも環境の一部になりますが、人間は犬が嫌がることをしない、ということを学習してもらいます。犬の眼をじっと見つめない、犬に正面から近づかない、犬に覆いかぶさらない、犬に頭の上から手を出さない、静かに接する。など、接し方に問題がある場合には改善するようにします。
一般的にドッグトレーナーのトレーニングで行われることは、ここから先の行動変容の部分ですが、行動変容に入る前にこれらを行うことで、問題が解決することは実は多いです。
正の強化を用いた行動変容
行動変容のトレーニングは、常に正解を伝えることができる、正の強化が柱となります。正の強化は犬を傷つけることがないため、犬との信頼関係を壊す心配がありません。また犬も人も楽しく行えるため、お互いモチベーションが高く、効果的に持続しておこなえます。
拮抗条件付け、系統的脱感作、分化強化、負の弱化、負の強化、消去など
行動変容のトレーニングには、正の強化をベースとし、問題に適した方法で行います。犬を罰するような信頼関係を壊すトレーニングは含まれません。
カウンセリングの流れ
初回ヒアリング
初回ヒアリングは、オンラインまたは出張で行います。
生活習慣、飼育環境についてお伺いし、行動を観察して問題の原因を探ります。
出張・オンライン カウンセリング
ヒアリングでお聞きした情報、観察した様子をもとに、環境改善、行動改善のカウンセリングを行います。内容は1頭1頭異なります。
主な内容
- 環境改善
- 行動改善
- 問題行動の予防
- パピートレーニング
- ハズバンダリートレーニング
- 犬との遊び方
- 犬を迎える前の相談(犬種、購入先など)
- 犬の行動・心理学
POINT犬研ではポジティブ(褒める)トレーニングを採用しています。
うまくできたときに褒めるということは、常に犬に正解を教えることができるということになります。上達が早く、トレーニングが嫌にならず、持続性が高くなります。
また褒め方、褒めるタイミングを間違えても、犬との信頼関係を傷つけることがありません。