リードが付いているときは噛む危険が高くなる

犬にとって突然訪れた恐怖や不安に対処する防御反応は、闘争か逃走だと言われています。動物行動の研究では、すくんで動かなくなる凍結反応をここに加えることもあります。

日本では散歩をしている犬はリードを付けています。そこに苦手な犬や、じーっと犬の目を見る人、犬の頭に覆いかぶさってくる人、犬の頭を上から撫でようとする人など、大きな恐怖や不安が訪れた場合、上の防御反応をとります。

凍結反応は対象者との距離が近い場合では、すくんでしまうと、やられてしまう恐れがあるため、近い距離では闘争か逃走を行います。

リードが付けていると、逃走の選択肢がなくなり、闘争の可能性が高くなります。そのため、散歩中に犬が大きな恐怖や不安を抱えると、対象者を噛んでしまう可能性が高くなります。

普段家の屋内ではおとなしく穏やかな犬でも、リードを付けているときは、防御反応の闘争の可能性があります。こうしたことを心に留めておくことで、安全な散歩ができると思います。

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参考文献
上田 恵介, 岡ノ谷 一夫, 菊水 健史, 坂上 貴之, 辻 和希, 友永 雅己, 中島 定彦, 長谷川 寿一, 松島 俊也, (2013), 闘争か逃走か, 動物行動学辞典, 東京都, 東京化学同人

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