先日オオカミを観察するために、多摩動物公園に行ってきました。多摩動物公園は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために今年はずっと閉園していたのですが、6月4日に再開することになり、6月8日に行ってきました。
同じイヌ科の動物として、オオカミが気になるのですが、日本では絶滅してしまっているので大変貴重な場所です。多摩動物公園には2021年6月現在で、5頭のタイリクオオカミが飼育されていると聞き、群れの行動とかお互いの仕草とか遠吠えなんかを期待して見に行きました。
この日は、5頭が3組に別れて分散展示されていて、2頭が大放飼場、1頭が小放飼場、2頭が屋内のオオカミ舎に分かれていました。オオカミ同士のコミュニケーションが見たかったので、主に大放飼場の2頭を見ていたのですが、ほとんど同じ場所で寝ていました。何時間見ていても移動しません。ずっと寝ています。となりのモウコウマを見ている時間の方が長かったです。おそらく野生のオオカミを観察できたとしても、昼間はほとんど動くことはないのだろうと思いますが、ちょっと見通しが甘かったです。
そんな中でも、たまに水を飲んだり、トイレをしたりするので、全く動かないわけではありません。15時45分頃、2頭が動き出したのですが、これは16時にみんなオオカミ舎に収容されて、食餌の時間になるため、時間が迫ってきたので動き出したようでした。下の写真は、どっちが先にゲート内に入るかやりあっている場面なのですが、右側のオオカミが相手の邪魔をして、先に入れないようにしています。
あまり活動が活発でない理由に、5頭全てが高齢なことが上げられると思います。野生のオオカミでは10歳を超えることは稀なようです。多摩動物公園のオオカミ達は13歳が2頭、12歳が3頭です。ずっと寝ていても仕方がないですね。今後もたまに訪れて、高齢のオオカミ達を見守っていきたいと思います。
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