ボーダーコリー (Border Collie) の由来

ボーダーコリーの成り立ちの1つに、イギリスとスコットランドの国境付近で生産されたことに由来し、ボーダー(国境)のコリーと呼ばれるようになった。というものがあります。

18世紀後半にイギリスから始まった産業革命によって、都市部ではラム肉やマトン、羊毛の需要が拡大していきました。19世紀になると、イギリスやスコットランドでは牧場不足になり、荒れた斜面にもヒツジの大群を放ち、管理していかなければならなくなりました。
牧場労働者たちは、それまで牧場で作業をしていた忠実なコリーを、より牧場の労働事情に合うように改良していきました。セッターの監督者としての目と、ウィペットの俊足と静かな性質をコリーに掛け合わせていきました。
こうして当時の牧場作業に適したミックス犬として、ボーダーコリーが誕生したそうです。

コリーをトレーニングで、セッターのように監視させる力を持たせたり、ウィペットのように俊足にさせるのは難しいことです。そこで、そうした特徴を持つ犬種の遺伝子を加 えることで、必要な特技を取り入れて新たな犬種が生まれました

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参考文献
ウェイズボ ード M・カチャノフ K (2003) 働く犬たち. 東京都, 中央公論新社

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