散歩中の匂いかぎ

よく通る散歩道には、お気に入りの匂いポイントがいくつもあります。じっくりかぎたいところは、しばらく立ち止まって丁寧にクンクンしたり、ときにはペロッと舐めたり、あそこも気になるからと、道をそれることもあります。散歩が犬にとって大切な理由はたくさんありますが、匂いかぎはその大きな理由の一つです。

他の犬のマーキングの跡や、他の動物の排泄物、ゴミのニオイ、下水のニオイなど、人間には顔をしかめるようなニオイも犬は興味深くかぎます。そうした行動を制限したくなるかもしれません。ゴミなどは拾い食いにもつながるので、避けた方が良いものももちろんありますが、散歩中に匂いかぎを制限することは、犬にとって大切な情報や体験を与えないようにすることになります。人間であれば、SNS禁止、テレビ禁止、繁華街へ行くこと禁止といったことと同じではないでしょうか。

空中の匂いもよくかぎます。風上から流れてくる匂いや、遠くの方をかいでいるときもあります。犬の鼻は人間と仕組みが違うため、犬にしかわからない世界が広がっています。

犬の嗅覚について分かりやすく解説された動画があります。
犬の行動学者であるアレクサンドラ・ホロウィッツ(Alexandra Horowitz)さんが解説しています。犬が感じる匂いの世界が少し分かるかもしれません。

ホロウィッツさんには日本語訳された書籍がありますのでご紹介します。
「犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること」2012年、白揚社
「犬であるとはどういうことか―その鼻が教える匂いの世界」2018年、白揚社
「犬と人の絆 : なぜ私たちは惹かれあうのか」2021年、緑書房
どれもオススメできる内容です。

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