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人から犬にあくびがうつるか、という実験
人から人へあくびはうつりますが、人から犬にもあくびがうつる。という研究結果があります。
認知行動学を研究するRomeroらは、生後12か月以上のイエ犬25 頭（雌=13 頭、雄=12 頭、平均年齢 5.9歳）を対象に、参加者の自宅で、犬が慣れ親しんだ部屋で個別にテストを行い、飼い主や犬と馴染みのない人があくびをする様子を犬が観察するようにしました。犬は軽度の苦痛反応でもあくびをすることがあるため、実験機材に慣れる時間を作り、心拍数をモニターしながら行われました。
あくびがうつるには信頼関係が大切
次に馴染みのない人に変わって、飼い主にがあくびを行ったところ、飼い主のあくびを見たときの方が、頻繁にあくびをすることが分かりました。
人間では、見知らぬ人よりも親しい人からのあくびのほうがうつりやすいということが知られています。犬も同じことがわかりました。犬のあくびの伝染性は、感情の近さと相関しているのではないかと見られるようです。
また、犬の心拍数に変化がないことから、あくびがうつる現象は、ストレスによるものではないとみられています。
さっそく私もあくびがうつるか試してみましたが、なかなかあくびをしてくれませんでした。信頼関係が薄いのかと焦りましたが、じゅうぶん犬がリラックスした状態でないと難しいようです。
（写真のあくびは撮影されていることに対するストレスからのあくびです）
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参考文献
Romero T, Konno A, Hasegawa T, (2013) Familiarity Bias and Physiological Responses in Contagious Yawning by Dogs Support Link to Empathy. PLOS ONE [オンライン]，https://doi.org/10.1371/journal.pone.0071365
